なんとかなる、なんとかするイタリア人

何年まえだったでしょうか、宮嶋勲氏の著書『最後はなぜかうまくいくイタリア人』が

ベストセラーか何かになりましたね。

今調べたら、10年まえだった。。。2015年初版だってさ。

本の中にある言葉、

-アポの時間は努力目標。

-嫌なことは後回しでよい。

-一度にふたつのことはしない。

-商談より食事が大切。

基本の部分は何も変わってないんだろうということをひしひし感じている。

非常に個人差と地域差があるとは思いますが、

特に最後の、商談よりも食事は永遠なんだともいますw

最近本当に思うんです。

最後はなぜかうまくいくイタリア人。

努力するよりも、要領よくやるっていうのが大事なここイタリア。

常日頃頑張る人よりも、危機があったら全力で能力を発揮する人が成功者なイタリア。

ベースの部分が日本とは全く違うので、

お互いに尊敬すべきところがある気がします。

イタリア人は今を見て今を生きていて、

日本人は未来を見て今を生きてる。

だからこそ、未来に向けての仕事をするとわりと

食い違いが出てくる。

-来週までに、発送できますよ、は

今の所の感想で、明日になったらわからない。

だから結果、1週間後の予定は1ヶ月後になることもある。

それは謝るべきことではなく、結局最終の目標に間に合ったなら

それでよくね？？がイタリア。

-来週までに発送できますよ、は契約で、

絶対のお約束。1日でも遅れることは許されない。

結果、1日でも発送、報告が遅れた場合は平謝り。

最終も目標に間に合おうが、間に合わなかろうが、

最初にした約束が守られない場合は人間否定。それが日本。

まあ少しばかり大袈裟ですが、そのくらいのレベルで違いを感じます。

私は日本でもまぁまぁ社会人していたのもあり、

その日本の普通が染み込んでいるため、

口約束を守られなかったばい、結構イラっとしてしまいますが、

余裕でその約束ぶち破ってくるイタリア人と仕事をしていると、

もうイラっとするのもバカらしくなってきます。

だって、怒ったってそれ相当の反省なんか返ってこないw

え、でもさ、間に合ったんだし、そもそも納品したし、よくね？ってw

もう笑っちゃうよ。

でもさ、この感覚が、国民全体の共通認識だから、

誰も怒らないし、怒ったところで、日本みたいな大ニュースには

ならないわけです。その場で終わる話。

だからこそ、大きなクレーム案件ぽい話もあんまり聞いたことないし、

工場での異物混入とか、そういうのもあんまり聞いたことない。

だって、それを誰かが発見しても、コールセンターに

電話する人なんて誰もいない。クレームに値しないんだよね。

袋入りのクッキー、1袋に6枚入りのはずなのに5枚しか入ってないとか

余裕だし、（日本ならクレームに値する）

イタリア人の場合は、こんなこともあるよね、はははでおしまい。

箱入りアイスクリーム（個包装12本入り）を買ったら、

1本、誰かに齧られた後みたいなアイスが入ってた。

そしたら、その齧った分の破片が他のアイスの袋に一緒に入ってた。

こんなこともあるっっっw

もう可愛いのよ。イタリア人の反応は、見てみてーーーー

すごいよーおもしろーい。

終了。

なんの問題でもないw

日本だったら次の日その会社の社長が謝罪会意見してるかもしれない。

この日本の厳しさは、私は大好きだから、本当に変わってほしくないと思う。

でもこのイタリアのゆるさは、一部学ぶところがあるとも思う。

私は完全日本人脳だから、

何かをイタリア人と計画したりすると、リスクばかり考えて、

こうなったらどうするの？この場合はどうするか考えよう？

と心配事ばかりあげてしまう。

イタリア人は、うーーーーんもしそれが起きたらその時考えよう。

だってさ、通常そんなこと＿起こるわけ無いし。

と呑気なものっっっw

だから、何か起こったら、きっとどうにかするんんだろうなっと思いながら、

ほっときます。

なんというか、運がいいというか、本当にいつもどうにかできるというか。

それも能力ですからね。

すごいなと思うのです。

努力しないといけない！頑張らなきゃいけない！みたいな

精神論で生きてきた私にとっては、いい刺激です。

ゆるくて、なんか安心します。

でもここで気を抜いてはならぬのです。

ポテンシャルがそもそも高い彼らには、

やはり私たちは努力で_そこを超えていくしか無いし、

あぁ日本人のこの細やかな気遣いがあって、良かった

と彼らに感謝されることも多々あるのは事実だ。

そうだねよく考えたらリスキーだったよね。

気づいて良かったと言ってもらえることもある。

だから、私たち日本のいいところはもちろんそのままに。

イタリア人のこの寛容さを見習いながら、

成長していきたいなと思うのです。

普通にイラッとすることもまだありますけどねw

ということで、久しぶりにあの本を読み返したくなりました。

頑張りすぎて張り詰めそうな時、

ちゃんとリラックスして自分を見つめ直す時間を取れる

イタリア人、やっぱり能力高いなともうよ。

まぁ全ては人によりますが！！！！ここ重要ですよ。

みんながみんなとは言ってませんのでねっっw

なのでみなさん日本からイタリアに旅行にきた際には、

ウェイターがなかなか注文とりに来なくとも、

レジで店員同士がだべってて全然列が前に進まなくとも、

店で探してるものを質問しても、知らんと言われても、

一糸乱さず待ってあげてください。笑

最終的には対応してくれますw

どうぞ、そんなイタリアを楽しんでください。