カッラーラは、ミケランジェロのダビデ像にも使われている白大理石の産地です。カッラーラ・ビアンコと呼ばれています。街を囲うように聳え立つアプアーネ山脈はまるで雪山のようだが、実はそれはすべて大理石。ここで大理石の切り出しが行われています。イタリア芸術の原料を生んでいる場所と言っても過言ではない。街の中は小さくまとまった閑静な雰囲気の町並みが広がり、少し山の方へ近づくと、ぶどう畑などもある自然に囲まれた住宅街へ入る。
大理石を生んでいる街ということから、大理石のように美しく厳格でありながら繊細な曲線を生み出すことをイメージして仕上げました。開封部分がポイント。
開閉部分が特徴的な扇形のバックです。金具は使用せずに革のみの開閉部分にこだわりました。真ん中に位置した一本の革の曲線で柔らかさを表現しながら、シャープな印象を与える形状になっています。肩にかけても、手に巻きつけて持っても良いでしょう。