ピレリ ハンガー・ビコッカ(Pirelli HangarBicocca)は、ミラノのビコッカ地区にある現代美術の展覧会会場です。
元はピレリの工場だった建物を利用しているので、元工場の無機質な雰囲気を活かした内装になっていました。
2012年に10,900平方メートルの展示ギャラリーに改装されたとのことです。
今回は、同居人のアレッサンドラが、夕方の18時頃に「今から友達と展示会行くんだけど、アキも行く?」ととてつもなく急にさそってくれました。
え?(◎_◎;)
私の心の中(今もう夕方の6時だし、なんの心の準備もしてないし…
いや、でもせっかく誘ってもらってるんだから行かないわけにはいかぬ!)
ということで即答「Si! Vorrei andarci ! (うん!行きたい!)」
しかし誰なんだろう…Chen Zhenさんとは…
行って、作品をみて、彼のことを少し調べました。
彼は、中国・フランスのコンセプチュアル・アーティストだそうで、パリの『La Danse de la fontaine émergente』(読み方知りません)という噴水などの大規模な彫刻やインスタレーションで有名な方のようです。
1990年代以降、最も重要な中国の芸術家の一人として知られているそう。
上海に生まれ、上海とパリでアートのお勉強をしたChenさんは、病気で45歳で亡くなったようです。
彼の作品はどれも大きくて、どれも迫力がすごかった。
そして、何よりも、メッセージ性が強い。
(全部イタリア語の説明だったのでところどころわかっていませんが、彼の作品から感じられるものがあったことは確か。)
主に、家具や中国の古材を用いた作品が多かった印象です。
健康と祖国をテーマにした大規模な作品は、世界的に高い評価を得ているとのこと。
とにかく規模がデカイ!!!!
どうやってこれ運んだんですか?っていう作品ばかり。
そして、彼がもういない今、確実に分解しないと運べないレベルの作品を組み直して、作品の”間”とかさ、それを忠実に彼の伝えたかったことをどうやって再現できるんだろうって(きっと最高な弟子の方たちがいらっしゃるんだと勝手に想像)
本当に不思議でしたが、しっかりキャッチしてきました、雰囲気を。
イタリアの歴史的なアートもいいですが、このような現代アート(というのでしょうか、あまり詳しくないので言葉の正確な使い方がわかりませんが)もとっても刺激的でいいですね。
私にとって一番印象的だったのは、ベットのフレームの中に水がたまってて、その中に靴とかおもちゃとか、本とか家財道具とか、旅行かばんとかが入れられている作品…
絶えず水が上から落ち、普段私達が使っているものが水の中で洗浄されている感じ。
水の”洗い流して清める”という意味を強く感じる作品でした。
なんか自由でいいですよね。
私は美術の勉強を専門でしたことがないので自分勝手なことしか言えませんが、自由に表現するっていいなって思いました。
そして、見る人がなにか感じると思うことが大切ですね、まずは。
ミラノでは、こんな感じで、色々な展示会が身近で行われているので、さっと行けていいな〜と改めて思いました。
東京に住んでたときは、東京ビックサイトとか国際展示場とかなんか遠くて億劫だな〜という感じだったし、かつ、あの作られすぎた建物の中に作品ぶち込まれてもなんか雰囲気ないよねーと思ったり。笑(感じ方は人それぞれw)
知らないアーティストさんに出会えることは楽しい。
そして、説明文を一生懸命読もうとするのでイタリア語の勉強にもなる。(ムズすぎますが…)
とりあえず誘われたものは全部行ってみよう精神で、今後もイタリア人の方が誘ってくれた場所には全部行ってみようと思ってます!